校長あいさつ

「一人一人が無限の可能性を発揮し，学びを育む学校」 

  この度は,石巻市立北上中学校のホームページをご覧頂きましてありがとうございます。また,本校の教育活動に対しまして,日頃より多大なるご理解とご協力を賜り心より感謝申し上げます。 

　本校は、平成元年4月1日に開校し、平成２０年4月から旧北上町全域が学区となりました。石巻市の最北東部、名所である神割崎で南三陸町と隣接しています。東北最大の河川である北上川の河口部にあたり、田畑が多く農業を中心としてきた橋浦・吉浜地区と、海のつながりが深く漁業を中心としてきた相川地区があります。橋浦・吉浜地区の保護者のほとんどは石巻市内の職場に勤め、相川地区の保護者の多くはわかめやホタテなどの養殖漁業を営んでいます。

  本校に隣接する「にっこりサンパーク」には野球場やテニスコートがあり、施設・設備の面で恵まれています。また多目的グランドだった敷地には、震災後、仮設住宅が建設され現在その跡地に市役所支所・北上小・消防署分署・こども園などが建設され、令和２年度からそれぞれの機関の運用が開始しました。

   校舎は北上川を一望できる高台にあり、生徒は全体的に明るく素直で、前向きに学校生活を送っています。運動会や文化祭等の学校行事や部活動、生徒会活動に熱心に取り組むんでいます。しかし、全校生徒は震災前の半分以下に減少し、令和６年度は48名となりました。

　保護者は各地区共に学校の教育活動にとても協力的です。多くの家庭が三世代家族であり、祖父母が農業や漁業をしていて、父母が勤めに出ているという家庭も多いです。保護者や地域の方々は学校に大変協力的で、ＰＴＡ活動や学校行事、総合的な学習の体験活動などで全面的に支援していただいております。

　令和５年度から小中合同でコミュニティスクールが開始し、学校運営協議会ではふるさと北上の自然、文化、歴史、産業等を活用した魅力ある教育活動を創造することで、北上地区で子育てをしたいと考える定住者を増やす街づくりについての話し合いが始まっている。徒歩圏内で移動できるという恵まれた環境を生かし、こども園、小学校、中学校で毎月園交流会や研修会などを行い、「１５年間を見通した学び」ができる教育活動の展開を目指しています。合言葉は、「一人一人が無限の可能性を発揮し、学びを育む学校」です。令和６年度もどうぞよろしく、お願い申し上げます。